ひきこもり脱出法~魚釣り編~

ひきこもり対策に夜釣りは最適!いなべでひなたぼっこ

こんにちは。くろねこです。

以前、私の甥がひきこもりだったことを少し書きましたが、

今日はその話をもう少し。

私の甥は当時13歳(中学1年生)でひきこもりになりました。

原因は今でもはっきり聞いていませんが、

クラスの女子に何か言われたのが原因だったようです。

 

 

その当時、親は「このままどんどん家から出なくなるのでは」

と焦っていたのを覚えています。

なんとかしようと考えた親は私に「どこか連れてってやってくれないか」と

頼んできました。

 

私の甥は引きこもる以前、ブラックバスフィッシングにハマっていました。

私も海釣りが趣味です。それを活かして、甥と釣りに行くことを提案しました。

甥は比較的私に従順だったので、億劫な表情をしつつも了解し、

釣りに行くことになりました。

 

私の釣りはわりと本格的です。

夜の1時ごろ出て、4時間くらいかけて車で移動し、

夜も明けぬうちにイカダに漁船で渡してもらってその上で釣るのです。

 

はじめは断ってくると思っていました。

この時のことはよく覚えています。

初めてのイカダ釣りで、叔父と、しかも夜、

行ったことのない遠い海へ出かける甥は

車の中でもそわそわ、どきどき、といった感じで落ち着きません。

でも不思議とイヤそうではありません。

到着してしばらくするとイカダ予約の受付が始まりました。

ここで私一人では行いませんでした。ちゃんと甥も付き添わせながら、

一緒に受付しました。(甥の親は甘くしがちでこんなことはしません。)

このやり方がいいかどうかわかりませんが、私は甥の場合、

「普通の人」として扱われることが必要だと感じていたのでそうしました。

 

甥は受付をしたあとも、オドオドしていましたが、

釣り場の雰囲気に慣れてくるとよくしゃべるようになり、

だんだん普通の中学2年生になっていきました。

イカダ釣りは小さな漁船に10人くらい乗り合わせ、

それぞれ別々のイカダへ送ってもらいます。

その際に、知らないおじさんたちに話しかけられたり、荷物を渡したり、

はたまた、自分がイカダに乗るときは荷物を渡してもらったりして

コミニケーションが発生します。無視できる空間ではありません。

暗黙の、否応ない、イカダ釣りのルールです。

甥はそれもぎこちなくなりながら、一生懸命何が必要か考えて行動していました。

 

結局、その日は夕方まで一日すっかり太陽に浴びて釣りを満喫した彼は、

一匹も釣れなかったにもかかわらず、すっかりイカダ釣りにハマってしまい、

その後、祖母にお小遣いをもらって、道具をそろえ、

何度もイカダ釣りに行くようになりました。

 

イカダ釣りのなにが良かったのでしょう?

まず、

出かけるのが夜だったこと

何よりも人の視線が気になる甥にとっては夜出るのは絶好でした。

知っている人のいない地へ行くこと

知っている人がいないということは、過去を忘れるのと同じです。

「過去を気にしなければ普通にできる」という体験ができます。

釣り人はやさしい

釣り人は釣り人にやさしいものです。

釣り人どうし、なにか一体感があります。

イヤなことを言ってくるおじさんはいません。

釣れた、釣れなかった、ということが話せれば

年の離れた人とでもすぐに友達になれます。

知らない大人と話すこと

これもいい練習になったと思います。

途中のエサ屋さんでエサを注文するとき、

コンビニに寄ったとき、

イカダ釣りの予約受付のとき、

船の上でのおじさんたちとの会話、暗黙のやり取り、

普通の中学生がしない、こんなことたちがとても自信になったと思います。

 

その後彼は全寮制の高校に進学し、ときどきべそをかきながらも立派に卒業し

今は社会人として働いています。

ひきこもりから脱出するには方法が必要です。

いきなり一般社会には戻れないものではないでしょうか?

徐々に徐々に、ゆっくり少しづつ、でも時には荒っぽく、が必要な気がします。

 

これは私なりのやり方でしたが、参考になれば幸いです。

今回は「ひきこもり脱出法~魚釣り編~」でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

くろねこ